再考

最近、オタクがブームなのだろうか?
巷では「電車男」というのが流行っている。

この話は書籍化、漫画化、映画化、ドラマ化されていて、舞台化も決まっているらしい。
なにやらこの話は結構な恋愛話だそうだ。
かくいう私は原作も映画も見ていない。
強いてあげれば、今回のドラマを見ている程度である。

この恋愛話、なんか美化している気がする。
まぁ、書き込みをそのまま載せたら読者は完全に引いてしまうだろう。
なので公に出せる程度に編集はしていると思う。
しかもこの話は実際にあったかどうかは知らないが、
とても長いスパンをかけて書かれたものだろうと思う。
それをたった10時間ほどで完結させると言うから大変だ。
ドラマならそのくらい時間があるが、映画でそんな時間は使ってられない。
正直10時間も映画を流されたら見ているこちらも困る。

なので、映画はだいぶカットされているんじゃないかと思う。
きっと急な展開もあるんじゃないかドラマでさえおかしい部分はある。
たとえばチャットでないのに書いた後すぐ返信がきている。
これはどう考えても厳しいものがある。

そもそもオタクというのは嫌われる傾向がある。
それがこんな恋愛に巻き込まれるということに話の面白さがあるのだろう。

しかしそんな嫌われ者のオタク、消えたら大変なことになる。
どこかで聞いた話によると、オタクの国に対する経済効果は数億円にも上るらしい。
これはなくなってもらってはこの日本が沈没してしまう。

ただ、なくなることはないと私は思う。
一言でオタクといっても様々なオタクがいる。
アニメ系オタク、アイドル系オタク、電車オタク、…
それについて研究しはじめた人間というのが大学教授でないだろうか?

普通の人が知るはずのないエンジンの構造、とある文学者の人生、北朝鮮の社会情勢、…
是は全て大学教授の研究内容である。
オタクそのものじゃないか?

「大学教授」といわれると聞こえがいいが、「オタク」と言われるとそうではない。
きっとやってることはそんなには違わないだろう。
唯一違うのが、金銭を頂くか出すかの違いじゃないだろうか。

ある意味、大学の授業なんていうのは
自分の知識を公にして自己満足を得ている場ではないだろうか?
そしてオタクを増産する場ではないか?