帰省

神奈川からわざわざ3時間電車に揺られて静岡に帰った。
3時間といっても暇ではない。
メールを一方的に送りつけたり、音楽を聴いたり、寝てたりしているからだ。
そのなかでは寝ていることが大半だ。

電車に乗るとなぜか眠くなる。
きっと揺れが心地いいのだろう。ゆりかごにいるかのごとく感じるのだ。
といってもゆりかごに入った記憶がない。
今はベッドだ。その前は布団。もしかしたらその前にゆりかごがあったかもしれない。
ベッドに寝ているのだが、最近布団で寝たい気分だ。
なぜだかは分からない。
ベッドに飽きたのかもしれない。

布団というものはよくしたもので、畳んでしまえば就寝スペースだった場所が開くのである。
しかも干すことができる。
画期的だ。
この狭い日本では如何に土地を効率的に使うかが重要だと思う。
その一つの形が布団なんだろう。
さらに日本は湿気が多い。
布団が干せないとカビが繁殖し大変なことになる。

世界的にはベッドを使用してる国が多いだろう。
日本でもほとんどの人がベッドを使用していることと思う。
ただ日本の高温多湿という気候ではやはり布団が適切なんじゃないかと感じる。

私は海外には数度しか行ったことがない。
行った記憶があるのは台湾とハワイとイギリスとフランス、記憶が無いのはグアムとサイパンである。
夏に行った場所はとなるとさらに減ってしまうが、ハワイは夏でも湿度が低いせいか暑く感じなかったのを覚えている。
日本人の有名人がハワイに行きたがるのはステータスになっているということもあるが、避暑という意味合いもあるのかもしれない。
おなじ夏ならハワイのほうが快適だと私は思う。

ハワイは当然ベッドである。
ハワイで布団を敷いたらどうだろう?
何か変だ。
それでは日本でベッドはどうだろう?
何ら違和感を感じない。

これは私のステレオタイプなのだろうか?
ベッドがいつ頃普及したは知らないが、やはり日本人は新しい物好きなんだなと感じる。
しかしそれが日本のいいところでもある。
日本は文化というものを非常に重んじる一方、自分以外の文化も尊重をする。
そのため江戸時代やそれ以前の文化が未だに受け継がれている。
間に戦争があって継承者が減ったこともあるだろう。
もしかしたらいなくなって消滅してしまったものもあるかもしれない。

海外の文化、とりわけ中国や韓国のような近隣諸国の影響を日本は受けつづけている。
食事に関してもそうである。
調味料や食材には昔に中国から伝わったものなどがいくらでもある。
宗教もそうである。
芸術もそうである。
このように挙げればきりがない。わが国は大変お世話になっているのだ。

現在ではあれよあれよといううちに経済発展を遂げたわが国が中国を相手にODAを支給している。
そのお陰かは知らないが、中国も経済発展を遂げている。

そのようなことから考えれば、お金に換えがたい物をもらっていた。
某CMではないがPricelessである。

日本から中国にわたった文化的なものはあるだろうか?
私が知っているのは和製漢字くらいである。
国外のことだから知らないのかそれとも本当にないのだろうか。
ただ、どこの国にも文化を強要する権利はない。
日本はいいと思い吸収しただけである。
その吸収も日本の文化であると思う。
そんな日本の文化が私は好きである。

さて、電車の話に戻るが最近脱線事故があった。
それで気になったのは死傷者の多かった1両目に人はいるのかということである。
その結果は…普通にいた。
結構冷めている。
ただ私が乗車したのは時間が遅かったこともあるかもしれない。
私はどんなことがあっても避けはしないだろう。
どちらかといえば進んで乗るかもしれない。

日本は古い山手線車両を電車を中国に輸出していると聞いたことがある。
これが原因でこの貿易もストップしなければいいがと、感じる次第である。